人種の坩堝

市中央付近を歩いていると、ゲルマン系の顔の他にも、移民の多数を占めているトルコ系、その他ロシア東欧系、南欧系、アフリカ系、中東系、アジア系、そしてこれらの混合といった感じの様々な顔を見ることができます。もちろん旅行者も多いのですが、生活者といった雰囲気を醸し出している人の方が多いような?最近は若干厳しくなった(?)とはいえ、移民に寛容なドイツらしい光景だと思います。
最初は吉本隆明の文章で、そして最近では読み返した寺田寅彦の文章の中に出ていたことなのですが、東の最果てにある日本列島には各人種、民族の血(今ならDNAと書くのかな?)が混ざり合っており、日本に居ながらにして世界各国の特徴を持った顔に出くわすことが出来る、なんてことが書かれてありました。寺田寅彦が洋行した約百年前ならどうだったか不明ですが、現在そして将来においては成り立たない話でしょう。