購入したもの

『第一ブラリひょうたん』『第二ブラリひょうたん』『第三ブラリひょうたん』高田保(創元文庫)
都筑道夫の『昨日のツヅキです』(新潮文庫)で、都筑道夫が随筆を続ける上での手本と書いてあるのを読んでから気にかけていたのですが、ネットの古本屋を介してようやく購入。ありがたい時代になったものです。

著者から
ぶらりとしていてもへうたんは、へうげて円く世間をわたる、身はたがなりの月雪花……。とこれは小唄の文句である。東京日日新聞紙上をかりた一日一文、題して「ブラリひょうたん」としたが、その日その日のうかれ鼻唄、他人からみれば、キザでもあろうしコッケイの骨頂かもしれぬ。けつして月雪花などという風流ではない。
       一九五〇年八月

の序で昭和23年末から26年3月まで、隔日で書かれた時事評論のようです。感想は後日ということで。
しかしまぁ各巻末の既刊リストを見ると、この当時の創元文庫は豪華なものが並んでいます。譬えるなら岩波文庫かといった感じかと。小林秀雄が関わっていたからなのでしょうか?そういえば『第二ブラリひょうたん』の序は小林秀雄が書いています。各巻の解説は、広津和郎大宅壮一福田恒存